セリーヌは1945年にパリでセリーヌ・ヴィピアナによって設立されたブランドです。メゾンのバッグ、シューズ、ジュエリーを特徴づけるのは、時代を超えたミニマル・シックなスタイル。メンズ・ウィメンズのアパレルでは、シャツ、ワンピース、厳選された上質な素材を用いたパンツなど、質の高い製品のラインナップを展開しています。
もともとは子供用シューズの工房として誕生し、その後生産の幅を広げ、ブティックではレディースシューズやアクセサリーも扱うようになりました。プレタポルテの最初のラインが発表されたのは、1960年代になってからのことです。
ブランドが飛躍的な進化を遂げたのは、マイケル・コースがクリエイティブディレクターに就任してからのこと。彼はこのメゾンを世界中で高く評価されるファッションハウスへと変貌させました。ブランドは常にブルジョワ的な感性、シンプルさ、実用性を大切にしてきました。2004年にはイタリア人デザイナーのロベルト・メニケッティがその後任となりましたが、わずか1年後にクロアチア出身のデザイナーイヴァナ・オマジッチに引き継がれます。その数年後、LVMHグループの会長ベルナール・アルノーはフィービー・ファイロを指名し、彼女は2009年5月に自身初となるコレクションを発表しました。2018年、LVMHはエディ・スリマンをブランドのクリエイティブディレクターに任命することを発表。同年9月には、ブランド名をセリーヌ(Céline)からセリーヌ(Celine)へと変更するリブランディングが発表されました。
セリーヌのアパレルは、高品質な製品を展開するフレンチ・ライフスタイル、ブルジョワ的で保守的な世界観を象徴するブランドの証です。時代の流れと洗練された現代的な感性に寄り添いながらも、セリーヌはフレアコートやラップスカート、角ばったジャケットなどアバンギャルドなスタイルも提案しますが、それらは常にシックな女性が身につける、理性的で品格のあるデイユースのルックを思わせるものです。ブランドは流れるようなカッティングと動きの自由さを通じて、エレガンスとほんのりとしたアンドロジニーの要素を融合させています。実用的でありながら洗練されたワードローブは、女性らしさや誘惑よりも、パワーと自立を重視するもの。こうしてセリーヌは、これからの時代を象徴し、世界中の女性たちに受け入れられていくであろうシルエットを作り上げているのです。
セリーヌのブティックは、エレガントで洗練されたスタイルを備え、インテリアの色使いはニュートラルを基調としつつ、自然を思わせる色味がほんのりと、シンプルな形で差し色として使われています。
ブランドは2020年に75周年を迎えます。ファッション界は、セリーヌが次にどんな驚きを見せてくれるのか、今も注目を寄せています。
